ダナンで オフショア開発

201810月 


目次

    1.  ダナンを知ってますか?

    2. ダナンはこんなところ

    3. ダナンのIT/インフラ事情は?

    4. オフショアの現状は?

        4.1. ベトナム全般

        4.2. ダナン

   5. ダナンでオフショア開発 何に気をつける?

       5.1. メリット

       5.2. 気をつけること

  6. 最後に

 

1. ダナンを知っていますか?

みなさんは オフショア開発 にベストな国、ダナンという都市をご存知ですか?

ダナンは、この夏、人気リゾートランキングで堂々6位(注1)にランクインしたベトナム中部にある南国情緒あふれる街です。
 (注1:楽天トラベル調査)

 20147月にベトナム航空の成田~ダナン間の直行便が就航以来、ダナンは日本人の旅行先の一つとして注目されるようになっています。2017年には、ジェットスターの関空直行便が就航し、さらに今年、1028日には、ベトナム航空の関空直行便が就航することになりました。時差2時間、日本からわずか5時間のフライトのダナンは、今後ますます、日本人にとって身近なリゾートとして人気を集め、知名度も高くなり、多くの日本人が訪れるようになるでしょう。

このようにリゾート観光ばかりが目立つダナンですが、一方、近年特に注目されているのが、オフショア開発拠点としてのダナンです。「リゾート」と「IT」、この一見して相反するようなキーワードを持った魅力あふれる街ダナンでのオフショア開発についてご紹介します。

 

2. ダナンはこんなところ

ダナンは、ハノイとホーチミンのほぼ中間にあるベトナム第三の都市であり、ベトナム中部の経済文化の中心地として目覚ましい発展を遂げています。ハノイでは見られない、ホーチミンにもない魅力と活気があふれる街それがダナンなのです。

ダナンは2010年に、ベトナム政府により、観光及びITの特区に指定されました。年間平均気温約27℃という非常に温暖な気候とビーチリゾート、周辺の世界遺産(ホイアン、フエ等)に恵まれた観光都市として発展を遂げていますが、各種優遇措置を活用したIT産業も目覚ましい発展を遂げています。またダナンは、2008年に環境都市宣言を行うなど環境問題にも積極的に取り組んでいます。空気をきれいにし、ごみのない街づくりを目指しているのです。

このように、いろいろな政策や特徴が組み合わさっているため、ダナンは、他の都市にはない独特の魅力がある街として、ベトナム国内外の多くの人々から注目されているという訳です。

 

3. ダナンのIT/インフラ事情は?

ベトナムのIT特区に指定されているダナンには、IT産業にとって非常に有利な条件がそろっています。まず第一は、IT業界への優遇制度です。法人税の免除はもちろんのこと、土地リース料の免除などもあります。

インフラについて言えば、電力事情も良いと言えるでしょう。たまに(1回/月ぐらい?)、停電は発生しますが、自家発電を持ったビルも多いためUPSで十分対応できます。また、通信環境も他のASEAN諸国に比較してよく整備されています。市内で使えるWifi環境については、日本よりはるかに便利です。

 

道路も広く、ハノイ、ホーチミンに比べると格段に整備されているため、交通渋滞がなく、ちゃんと移動時間が計算できるのも有難みの一つです。また治安も良く、凶悪な犯罪のニュースを聞くことはほとんどありません。

 

4. オフショア開発の現状は?

4.1ベトナム全般

オフショア開発は、コストメリットを求めて、その委託先は既に中国から、ベトナム、フィリピンなどの東南アジア諸国へシフトしています。そのシフト先の中でもベトナムは評価が高く、委託量も増加しており、今では中国に次ぐ2位の座を占めるようになっています。これは、前に述べたような政府施策の充実や人件費の安さだけではなく、彼らの親日的で勤勉な国民性が日本人に受け入れられていることが大きな要因ではないかと思われます。

オフショアでは、コミュニケーションがとても大事です。そのための語学力について言えば、オフショア開発に重要な日本語能力は、中国ほどではありませんが、外国語大学を始めとした各種教育機関での教育が充実しており、その力は着実に向上しています。また、平均的な英語の会話力は、それほど高くありません(といっても日本並み、あるいはやや上か?)。そして、独特の発音のため日本人には聞きづらいことも多々あります。でも、読み書きについては、ITに関するベトナム語の専門書は少なく、英語の専門書に頼らざるを得ない事情もあるため、IT技術者については日本人よりも高いレベルにあるようです。

 

4.2 ダナン

このような状況のベトナムにあって、ダナンでオフショア開発をする場合には、更に大きなメリットがあります。それは、ハノイ、ホーチミンと比べて、さらに安い人件費、IT技術者の集め易さ、住環境の良さなどです。

人件費に関して言えば、ベトナムは、ASEAN諸国の中でも人件費が安い国ですが、そのベトナムの中でもダナンはハノイ、ホーチミンと比べると、なんと4割近くも賃金が低くなっています。

 

単位US$/月(JETRO 2016)

 

更に、ダナンのIT産業の離職率は8%と、ハノイ、ホーチミンの20%と比べて非常に低くなっていることも大きな特徴です。離職率が低いということは、固定率が高いということなので、ラボ化などの人材の囲い込みが期待できるということになります。日本と同じような感覚での人材調達ができる可能性があります。

 また、高等教育も充実しています。大学10校、短期大学15校、専門学校19校と多くの学校があります。2015年度からは、高校での日本語が必須科目になっています。また、ダナンと近郊の都市フエにそれぞれ国立外国語大学があり、今のオフショア開発には欠かせない貴重なコミュニケーターの人材提供ソースとなっています。

以上のことから、IT領域でも語学の領域でも人材供給については、良い環境が提供されていると言えるでしょう。これらのメリットを求めて20176月時点で、ダナンに進出している日系IT企業は26社にのぼります。これに加えて、現地人によるIT会社の起業も非常に盛んで、その大半は日本向けのオフショア開発を行っています。

 

5. ダナンで オフショア開発 −何に気をつける?

5.1 メリット

メリットとして挙げられるのは、コストと人材の豊富さですが、他の都市と比べた場合の住環境の良さは見逃せません。先に述べたようにダナンもやはり、バイク社会ですが道路が広く、バイクの数も少ないため、渋滞が殆ど無く空気がとてもきれいです。この環境を求めて、ベトナム各地から集まる人材も少なくありません。

また、ベトナム第三の都市と言っても、ハノイ、ホーチミンとは違い、人口100万人程度の中都市なので、そこに生活する人たちの性格は、まだ素直で純朴です。親日性も相まって、日本人にとっては、一緒に仕事がし易い人材であると言えるでしょう。中国人やインド人と仕事を一緒に仕事をして、彼らの自己主張の強さに辟易していた方が、ダナンで仕事をすると、ホッとするかもしれません。

 

5.2 気をつけること

ダナンの人に限らず、ベトナム人が勤勉であると言っても日本人のレベルを期待するというのは無謀です。他の東南アジア諸国と比べたら… というレベルであることは認識すべきです。また、純朴の裏側の顔は、のんびりしすぎるということでもあります。また、彼らは「遠い未来の幸せより、明日の楽しみ」を享受したい傾向にあります。仕事よりも家族を大切にする国民であることも忘れてはなりません。

これらのことは、私たち日本人からすると、時に理解し難いものとなる場合もありますが、国民性の違いとして受け入れることが必要です。長期の計画を立てる場合は、短いマイルストーンを設定して、常に開発状況についてしつこいくらい確認することはとても大事です。

また、ダナンも日本企業の進出増加、現地IT会社の起業増により、優秀なエンジニアの確保が難しくなる傾向にあるようです。それに伴い、企業間での引き抜きが発生し、離職率の増加と共に人件費の上昇が見られるようになりつつあります。

 

6. 最後に

ダナンでのオフショア開発は、バラ色のことばかりではなく、マイナスの要素もありますが、それを差し引いても、なおかつオフショア開発をやる価値はとても高いと思います。彼らの旺盛な新しい技術への探求心、そしてそれをすぐに実践の中で応用していこうというチャレンジ精神が、ここダナンで彼らとともに働いていると、ひしひしと肌で感じられます。

株式会社BAPはダナンオフショア開発急成長企業、単なるオフショア開発での協力関係ではなく、今、日本で陥っている深刻なIT人材不足を解消し、将来のお互いの発展に寄与できるパートナーとしての活用が期待できると確信しています。

他の人/他の会社(日本であれ、外国であれ)と協力して、何かを成し遂げる場合に、一番大切なことは、良い信頼関係を築くことであり、相手とどれだけ信用できる関係になるかということです。自分の考えをはっきり伝え、相手の言うことをきちんと聞くというスタイルでのコミュニケーションを使って、何かを一緒に作り出していくという思いを共有できるようになる可能性があるところそれがダナンです。