ソリューション

6つのソリューションで、工場の「いま」を正しくつかむ。

以下の各ソリューションは、工場運営における特定の課題解決に重点を置いていますが、同時に他のソリューションとの連携や拡張も可能です。まずは最も喫緊の課題から着手し、最初のソリューションが効果を発揮して投資を回収できるようになった段階で、順次、適用範囲を拡大していきます。

概要 / 導入効果・機能 / 導入の流れ / こんな課題におすすめ — 6つのソリューションごとにご紹介します。

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…日本企業向け開発10年・9か国以上で導入実績
01

生産

MES — 製造実行システム

生産計画と設備をつなぎ、日々の計画を「現場で実行できる製造指示」に変え、その実績を時間単位で見える化します。

概要

ERPが「何を作るか」を決め、設備が「実際に何が起きたか」を生み出します。その間をつなぐのがMESです。製造指示を現場へ配信し、ペーパーレスで作業を支援しながら、1個単位の生産実績と停止時間を自動で記録。生産計画、生産管理、そしてお客様までが、同じひとつのデータを共有できる環境を実現します。

導入の流れ

  1. 1 バリューストリームとデータソースを把握(約1週間)
  2. 2 1ラインでパイロット導入:製造指示、生産数カウント、停止時間、OEE
  3. 3 ERP・品質データと連携し、工場全体へ展開

導入効果・機能

  • 製造指示をラインごとに配信し、進捗をリアルタイムで把握
  • 作業標準書(SOP)・作業指示を作業場でペーパーレス表示
  • 生産数・不良・停止時間を自動カウント。推測ではなく理由付きで記録
  • バッチ・ロットのトレーサビリティ:原材料から完成品の箱まで、ワンクリックで
  • OEEをシステムが自動算出(稼働率 × 性能 × 良品率)
  • 既存のERP(SAP、Dynamics、Odooなど)と連携

こんな課題におすすめ

  • 生産日報を今も手入力している
  • OEEを把握できていない、または部門ごとに数字が食い違う
  • お客様や監査からロットトレーサビリティを求められている

導入上の注意点

マスターデータ(BOM・工程手順)の整備が先決です。稼働後ではなく、稼働前の整備をご支援します。

02

物流

スマート倉庫管理システム(WMS)

すべてのパレット・ケース・ロットの所在を正確に把握し、入荷からラインサイド供給までの最短ルートを「いつもの手順」にします。

概要

多くの工場倉庫は、Excelと担当者の習慣、そして記憶で回っています。たった一度の在庫ズレがラインを止める、その日までは。WMSは、それらをすべてバーコードで動く確実な作業指示に置き換えます。入荷時の照合、格納ロケーションのガイド、先入れ先出し(FIFO/FEFO)のルール化、スキャン照合付きのピッキング、そして倉庫を止めずに行える循環棚卸。システム上の在庫と現物が、常に一致する状態を保ちます。

導入の流れ

  1. 1 ロケーションと品目にラベルを貼付し、期首在庫を登録
  2. 2 1ゾーン(原材料)で先行稼働し、その後展開
  3. 3 ERPおよびラインへの出庫フローと連携

導入効果・機能

  • バーコード/RFIDによる入荷と受入検査ゲート。未検査品は在庫に入れない
  • 棚番レベルのロケーション管理:格納をガイドし、一度で見つかる
  • FIFO/FEFOを記憶ではなくシステムで徹底
  • ハンディターミナルやタブレットで、スキャン照合付きのピッキング・出庫
  • 倉庫を止めずに循環棚卸
  • ERPの購買・生産・会計と双方向に連携

こんな課題におすすめ

  • システム上は320箱、ラインで数えると296箱
  • 期限切れ廃棄が、把握している以上に発生している
  • 新人が保管場所を覚えるまでに数週間かかる

導入上の注意点

WMSは運用の規律があってこそ効果を発揮します。品目マスターとロケーションは初日から正確である必要があり、その整備作業はプロジェクトの計画に組み込んでいます。

03

設備

産業IoT・設備モニタリング

20年選手の設備も、現役のデータ発信源に。稼働状況、生産数、サイクル、温度、エネルギーを、アラート付きでリアルタイムに把握します。

概要

スマートファクトリーを始めるのに、新しい設備は必要ありません。カウンターのパルス信号、電流センサー、小さなエッジゲートウェイ。それだけで、既存設備の稼働状況を自動で取得できます。データはライン別・シフト別のリアルタイムボードに集まり、異常の兆しが現れたその瞬間に、適切な担当者へアラートが届きます。「気づいたときには手遅れ」は、もう起こりません。

導入の流れ

  1. 1 重要設備2〜3台を選定し、センサーとゲートウェイを設置
  2. 2 手作業のカウントと照合して校正し、アラートのしきい値を調整
  3. 3 効果を確認しながら1台ずつ拡大

導入効果・機能

  • 設備の稼働状態(稼働/待機/停止)を自動検知
  • 設備別・シフト別・指図別の生産数とサイクルタイム
  • 状態監視信号:温度、振動、電流、エア圧
  • ライン別の電力計測。電気代が「中身の分からない数字」ではなくなる
  • しきい値を超えたら画面・メール・チャットへ通知
  • PLCに手を加えずに、既存ラインのOEEをリアルタイムで把握

こんな課題におすすめ

  • 停止時間を測定ではなく推測で把握している
  • 同じ設備が、なぜか毎日午後になると遅くなる
  • 電気代が理由も分からず上がり続けている

導入上の注意点

センサーは安価ですが、アラート疲れは現実の問題です。現場が本当に信頼して動けるしきい値から始めます。

04

品質・保全

AI活用ソリューション

AI導入ありきではなく、成果ありき。検査・保全・需要予測の領域で、ベースラインを上回ることを確かめてから本格展開します。

概要

工場のAIは魔法ではありません。規律をもって統計を使いこなす技術です。私たちがAIを導入するのは、現状を数値で測定でき、AIモデルがそれを上回れる領域に限ります。たとえば、梱包前の外観不良の検出、ベアリング故障の初期兆候の検知、需要や資材所要量の予測。すべての導入は、事前に合意したベースラインを基準とするPoCから始まります。モデルがベースラインを上回れなければ、その事実を率直にご報告し、そこで中止します。

導入の流れ

  1. 1 無償の実現可能性評価:データ量とラベルは十分か?
  2. 2 文書化したベースラインと比較し、1つの不良分類または1台の設備でPoC
  3. 3 PoCの結果で価値が確認できてから展開

導入効果・機能

  • 外観不良検出:重要工程にカメラ+AIモデル
  • 設備・センサーデータからの異常検知
  • 季節変動にも強い需要・資材予測
  • ドキュメントAI:梱包明細、分析証明書(CoA)、納品書
  • 人による最終確認:モデルが提案し、品質保証部門が判断
  • 製品が変わっても精度を保つ再学習パイプライン

こんな課題におすすめ

  • 特定の不良が繰り返し発生し、実際に廃棄ロスが出ている
  • 重要設備1台の故障が、高コストで大きな混乱を招く
  • 予測の外れが残業や特急対応を生んでいる

導入上の注意点

データがまだ揃っていない場合は率直にお伝えし、今期から何を蓄積し始めるべきかをご提案します。

05

基盤

データ基盤・OTセキュリティ

スマートファクトリーを安全に支える、土台づくり。ひとつのデータ基盤、ひとつの権限モデル、そして守り抜ける工場ネットワークを実現します。

概要

MES、WMS、センサー、ERP。それぞれが異なる「言葉」でデータを持っています。放っておけば、CSVの手作業エクスポートと、部署ごとの「自分用Excel」が増えていくばかりです。私たちはそれらをつなぐデータ基盤を構築し(収集・モデル化・蓄積・提供)、そのデータが流れる工場ネットワークを守ります。オフィス側でマルウェア感染が起きても、生産ラインには届かせません。

導入の流れ

  1. 1 データソースとネットワーク構成を棚卸し
  2. 2 オンプレミスまたはプライベートクラウドに基盤を構築
  3. 3 OTネットワークを分離し、システムを一つずつ接続

導入効果・機能

  • MES・WMS・ERP・IoTデータを横断する統一データモデル
  • 設備データ用ヒストリアン。将来のAI活用に向けて長年のデータを蓄積
  • 役割別ダッシュボード:オペレーター、班長、工場長、本社
  • IT/OTネットワーク分離、ファイアウォール、アクセス制御
  • 生産に不可欠なシステムのバックアップ・リストア訓練
  • ISO 27001に準拠した監査ログと運用プラクティス

こんな課題におすすめ

  • 部署ごとに自分たちのExcelがあり、数字が合わない
  • ITとOTが一つのフラットなネットワークになっている
  • 1年分の設備データがどこにあるのか、誰も答えられない

導入上の注意点

権限管理の規律がなければ、セキュリティは「見せかけ」にすぎません。権限設計は当社が一方的に決めるのではなく、貴社チームと一緒に行います。

06

レガシー

レガシーシステムのモダン化・クラウド移行

生産の足かせになっているExcelマクロ、Accessデータベース、サポート切れのシステムを、ラインを止めずに刷新します。

概要

工場のどこかに、こんなシステムはありませんか。特定の担当者のノートPCで動き、ライセンスは期限切れ、中身は2007年製のAccessデータベース。業務には欠かせないのに、誰も手を付けたがらない。私たちはそれを、生産ラインと同じ規律をもって、保守しやすくドキュメントの整ったソフトウェアへ移行します。まずは今の機能をそのまま再現し、改善はその後に。新旧の並行稼働を経て、貴社の計画停止スケジュールに合わせて切り替えます。

導入の流れ

  1. 1 第1〜2週 · 調査・優先順位付け
  2. 2 1〜3か月目 · 再構築・データ移行
  3. 3 3〜4か月目 · 並行稼働・切り替え・引き渡し

導入効果・機能

  • システム、スクリプト、社内に埋もれたデータベースの棚卸し
  • 「止まったら何が起きるか」を、生産への影響度でランキング
  • 改善より先に、現行機能をそのまま再実装
  • 改善は、安定稼働を確認してから
  • 新旧の数値が一致するまで並行稼働
  • 貴社の計画停止期間内に切り替え

こんな課題におすすめ

  • 生産データベースの中身が分かるのは、社内でたった一人
  • 旧システムの改修は、毎回が一か八かの賭け
  • 開発元のサポートは、何年も前に終了

導入上の注意点

今のシステムが十分に役割を果たしているなら、私たちは「触らない方がよい」とお伝えし、むしろそれを守るお手伝いをします。モダン化は目的ではなく、あくまで手段です。

システムアーキテクチャ

連携で生まれるシナジー

各システムは単体でも機能しますが、データを相互共有することで導入効果は倍増します。以下が標準的なアーキテクチャ構成です:

検知・収集

設備や倉庫のIIoT化:稼働状態、生産数、電力消費の自動収集

実行・制御

MESがラインを稼働させ、WMSが正確な資材をタイムリーに供給

予測・意思決定

データ基盤+AI活用:ダッシュボード表示、需要予測、異常アラート

基盤となるERP(計画、購買、財務)が、すべてのレイヤーとシームレスに連携します。

導入プロセス

パイロット導入までの3ステップ

01 · 現状診断(ヒアリング)

貴社工場またはオンラインでの60分間無料診断。課題の優先順位マップをご提供します。

02 · パイロット導入

1ライン限定、2〜4週間の短期検証。合意した指標(KPI)に基づき、明確な検証結果を提示します。

03 · 本番展開・運用

SLA(サービス品質保証)に基づく工場全体への本番展開。貴社チームが自律運用できるようトレーニングを実施します。

よくあるご質問(FAQ)

自社開発か、パッケージ購入か?
正直に申し上げると「両方の組み合わせ」です。既存のパッケージ製品が優れている場合は導入して適切に連携し、お客様独自のプロセスが強みとなる場合はスクラッチ開発を行います。提案時にどちらの方式を採用するか理由とともに明確にします。
オンプレミスや自社サーバーでの運用は可能ですか?
はい、可能です。特に日系企業のお客様から多くいただくご要望です。オンプレミスまたはプライベートクラウドに対応しており、生産データはお客様が選んだインフラ内に安全に保持されます。
運用開始までどれくらいの期間がかかりますか?
パイロット導入は2〜4週間で稼働可能です。工場全体へのMESまたはWMS導入は、ライン数や連携システムの規模に応じて通常3〜6か月程度となります。
既存のERPをリプレイスする必要はありますか?
いいえ、必要ありません。既存のERPを活かしたまま、現場のリアルなデータを正確に連携させます。現場を混乱させずスムーズに統合するのが当社の強みです。
本番稼働後の保守・運用は誰が行いますか?
SLA契約に基づき当社がサポートしながら、お客様のチームが内製化できるよう引き継ぎトレーニングを行います。継続的な改善のために長期パートナーシップを結ぶお客様も多くいらっしゃいます。
既存設備・機械が古いのですが、導入に支障はありますか?
古い設備からスタートするのが当社の標準的なアプローチです(上記のIIoTセクション参照)。パルス信号や電流センサーをひとつ取り付けるだけで、十分モニタリングを開始できます。
まずはここから

まずは、無料の工場診断から始めませんか?

貴社工場へのご訪問、またはオンラインで約60分。課題の優先順位をまとめた診断レポートを無料でお渡しします。ご契約の有無は問いません。

診断で得られること

  • シニアエンジニアとバイリンガルコンサルタントが直接対応します。
  • 一営業日以内に、日本語・ベトナム語・英語でご返信します。
  • 診断後二週間以内に、スコープを明確にしたパイロット提案をお届けします。
60分 診断
一営業日 ご返信
二週間 ご提案

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